1980年代前半、家電量販店にパーソナルワープロが並び始めた頃。 パソコンを個人で持つ人は極僅かであった。
NECのPC-9801がMS-DOSにより、ワープロの一太郎と表計算のロータス123を主軸に日本のビジネス分野に浸透し、
PC互換機もDOS/Vと共に参入してきた。
グラフカルユーザーインターフェースを備えたマックは高嶺の花であり画像や音楽のプロが愛用していたに過ぎず、
IBMが採用したMS-OS2は普及の兆しを見せなかったが、Windowsの登場によりパソコンの仕様がほぼ確定された。
1995年に登場したWindows95によりパソコンは家電として受け入れられ爆発的に普及し始めた。
それに伴い周辺機器も性能が向上し出力端末としてのプリンターの高速高画質化は実用の域を超え、
デジタルカメラの進化も必要にして十分なレベルである。
ビデオカメラで撮影した動画の編集やDVDビデオの作成はまだ多分に時間がかかるが、
およそ思いつく情報処理は個人レベルでも十分可能になった。
すでに情報端末としての機能は携帯電話に集約されて来ており、
デジタル家電のハードウェアに対する興味は薄れている。
家庭でのパソコンの使用目的も、Webの閲覧とそのコンテンツの作成に絞られてきた感じだ。
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