8月22日の早朝に、事故現場に残されているであろう道路に残されたキズを確認しに行って来ました。
残念ながらキズの位置は思った程、油のシミの跡に近くではなく、一見すると明らかに山側に寄っていましたが、ひいき目に測定すれば何とか道路のど真ん中と言えなくもない位置でした。
このフロントホイールのセンターシャフトの位置を真ん中とすれば、タイヤの先端は明らかに相手側に出ていますが、相手側のタイヤはバイクのフォークのアウターチューブを踏んでいるので、タイヤ一つ分こちら側に入っていた事になります。
実際に走ってみるとこのコーナーはかなり広く感じる降り側の侵入部分の左側80cm程が荒れており実際の有効幅が狭められている為、その部分を避けた場合、幅の広い車はかなり中央寄りになり、緩い左コーナーから無意識に走っていると事故現場ではコーナーの内側に向かってアプローチしてしまいがちであることを実感しました。
従って相手側の明らかな過失は認められませんが、運転車の常識としての、弱者優先、登り優先という事を考えると、バイクが来るのを認識していながら「普通に行けば無難にすれ違えるだろう」と判断して注意を怠り、減速して左に避ける等の対処をしなかった事が、結果的に、車両が真正面から対向車に直進し、恐怖を与えて転倒に追いやったという点において、危険な運転であったという過失であり、安全運転義務に違反していると言えるのではないでしょうか?。
あくまでこちらは進路妨害による転倒を主張しているのでありますから、転倒した後の進路妨害による100%の過失を認めるつもりはありませんし、かといって裁判で争うつもりもありませんので、運が悪かったという事でやはり過失は五分五分とするのが妥当かと思います。
・道路に残ったキズ
|
|
車に踏まれた為に左側フロントフォークのボトムでアスファルトを傷つけ、
後方に10cm程引きずられた跡が残りました。
上がバイクの進行方向です。
| |
・シミとキズ
|
|
道路に残っていたキズは、ガソリンのオーバーフローのシミとは、思っていた程近くはなく1mくらいの距離がありました。
| |
・キズにマーカーを置いてみると
|
 |
キズの所に赤いマーカーを置いてみました。一見すると明らかにコーナー外側に近い様に見えますが、実際に測定してみると・・・
| |
・コーナー外側の測定起点
|
 |
キズからコーナー外側の距離を測定した起点です。ここまで道路と言えるかと言われそうですが、一応アスファルトで舗装されていますので・・・
| |
・事故の再現
|
 |
実際にはフォークに乗り上げているので、その場合の位置を再現してみました。
| |
・転倒地点より
|
 |
バイクが転倒した位置から接触地点をみてみると、外側の壁が切れて食い違っているのが分かります。
| |
・コーナーからの登り
|
 |
速度が出そうな見通しの良い、緩い右コーナーの山側の路面は80cmぐらいの幅が荒れています。
| |
・事故直後の写真
|
 |
倒れて踏まれ、ひっくり返って方向の変わったバイクを起こして、道路の右脇に寄せてから写した最初の写真、転倒の原因となった流水とガソリンがオーバーフローしてアスファルトを変質させて出来たシミが確認できます。
| |
・少し離れた位置から
|
 |
転倒する前の位置からは、濡れた路面の全体が見えます。内側の草が邪魔して、コーナーの先は良く見通せません。
| |
・帰りの準備完了.JPG
|
 |
エンジンはかかったので、曲がっていたフォークを捩って固定したらタイヤが回ったって転がせたので、道路の反対側の木陰に移動し、帰りの支度を整え事故処理の警察の到着を待機中。
| |
・相手方はUターンして待機中
|
 |
相手方のムラーノ ディアリスは、一旦白馬に降りて点検してから帰るとの事で、やはり反転し、木陰に止めて警察の到着を待っていた。
| |
・実際に事故現場を含む場所を走行したビデオです。
 |