心の病


 小学校の頃、祖母の火葬の時、母親の気が狂った。何かかがとり付いた様でもあり、本性がむき出しになったようでもあった。

 21歳くらいの頃、母親が突然家を飛び出し、関東にやって来た。 意味不明の言動は理解不能であった。

 23歳くらいの頃、被害妄想から不眠症になって精神病院に駆け込んだ。
 薬を貰って眠る事ができたが、精神病棟の鉄格子が自分を守ってくれると感じた事を覚えている。

 その後は自分の精神状態を客観的に捉えて医者に掛かり、 早めに薬を投与する事により正常な状態を維持している。
 当時、不眠状態の後の診察では、精神分裂症(総合失調症)と診断する医師もいたが、 現在は躁鬱病という事で投薬はしている。

 元来臆病な性格であり、自分を肯定しない事により、人間関係が崩れない様にしているが、想定外の要因が加わり、自己の立場を見つけられない状況になった場合、精神病院という隔離された世界に逃げ込むのも一つの方法と認識している。

 早い話が、考え過ぎとか思い過ごしと言う所で、気の持ちようで片付けられれば良いのだが・・・